主に向かって歌い、主を賛美せよ。

エレミヤ20・10-13 主に向かって歌い、主を賛美せよ。 エレミヤの預言 20・10わたしには聞こえています 多くの人の非難が。 「恐怖が四方から迫る」と彼らは言う。 「共に彼を弾劾しよう」と。 わたしの味方だった者も皆 わたしがつまずくのを待ち構えている。 「彼は惑わされて 我々は勝つことができる。 彼に復讐してやろう」と。 11しかし主は、恐るべき勇士として わたしと共にいます。 それゆえ、わたしを迫害する者はつまずき 勝つことを得ず、成功することなく甚だしく辱めを受ける。 それは忘れられることのないとこしえの恥辱である。 12万軍の主よ 正義をもって人のはらわたと心を究め見抜かれる方よ。 わたしに見させてください あなたが彼らに復讐されるのを。 わたしの訴えをあなたに打ち明け お任せします。 13主に向かって歌い、主を賛美せよ。 主は貧しい人の魂を悪事を謀る者の手から助け出される。 答唱詩編詩編18・3、33+37 神はわたしを救われる。そのいつくしみをたたえよう。 詩編18 18・3神はわたしのとりで、わたしの岩、 わたしの救い、身を避ける岩、 私の神、わたしのたて、 わたしのやぐら、救いの力。 33神はわたしに力を与え、 わたしの道を正しくされる。 37あなたはわたしの歩く道を広くされ、 わたしの歩みはゆるがない。 福音朗読ヨハネ10・31-42 主よ、あなたのことばは霊であり、いのちです。あなたは永遠の命のことばをもっておられる。 ヨハネによる福音 そのとき、10・31ユダヤ人たちは、イエスを石で打ち殺そうとして、また石を取り上げた。32すると、イエスは言われた。「わたしは、父が与えてくださった多くの善い業をあなたたちに示した。その中のどの業のために、石で打ち殺そうとするのか。」33ユダヤ人たちは答えた。「善い業のことで、石で打ち殺すのではない。神を冒涜したからだ。あなたは、人間なのに、自分を神としているからだ。」34そこで、イエスは言われた。「あなたたちの律法に、『わたしは言う。あなたたちは神々である』と書いてあるではないか。35神の言葉を受けた人たちが、『神々』と言われている。そして、聖書が廃れることはありえない。36それなら、父から聖なる者とされて世に遣わされたわたしが、『わたしは神の子である』と言ったからとて、どうして『神を冒涜している』と言うのか。37もし、わたしが父の業を行っていないのであれば、わたしを信じなくてもよい。38しかし、行っているのであれば、わたしを信じなくても、その業を信じなさい。そうすれば、父がわたしの内におられ、わたしが父の内にいることを、あなたたちは知り、また悟るだろう。」39そこで、ユダヤ人たちはまたイエスを捕らえようとしたが、イエスは彼らの手を逃れて、去って行かれた。 40イエスは、再びヨルダンの向こう側、ヨハネが最初に洗礼を授けていた所に行って、そこに滞在された。41多くの人がイエスのもとに来て言った。「ヨハネは何のしるしも行わなかったが、彼がこの方について話したことは、すべて本当だった。」42そこでは、多くの人がイエスを信じた。

あなたは、もはやアブラムではなく、アブラハムと名乗りなさい。

創世記17・3-9 あなたは、もはやアブラムではなく、アブラハムと名乗りなさい。 創世記 その日、神は、ひれ伏しているアブラハムに17・3語りかけて言われた。 4「これがあなたと結ぶわたしの契約である。あなたは多くの国民の父となる。5あなたは、もはやアブラムではなく、アブラハムと名乗りなさい。あなたを多くの国民の父とするからである。 6わたしは、あなたをますます繁栄させ、諸国民の父とする。王となる者たちがあなたから出るであろう。7わたしは、あなたとの間に、また後に続く子孫との間に契約を立て、それを永遠の契約とする。そして、あなたとあなたの子孫の神となる。8わたしは、あなたが滞在しているこのカナンのすべての土地を、あなたとその子孫に、永久の所有地として与える。わたしは彼らの神となる。」 9神はまた、アブラハムに言われた。 「だからあなたも、わたしの契約を守りなさい、 あなたも後に続く子孫も。」 答唱詩編詩編105・3b+4+5、6+7+8a+10b 心を尽くして神をたたえ、すべての恵みを心に留めよう。 詩編105 105・3b神を捜し求める者よ、心から喜べ。 4神にその力を求め、いつもその顔を慕い求めよ。 5神が行われた不思議なわざを思い起こせ、 救いのしるしとさばきのことばを。 6神のしもべ、選ばれた者よ、 7神のさばきは世界に及ぶ。 8a神は契約をとこしえに守られる。 10bイスラエルのための永遠の契約。 福音朗読ヨハネ8・51-59 神に心を閉じてはならない。今日こそ神のことばを聞こう。 ヨハネによる福音 そのとき、イエスはユダヤ人たちに言われた。8・51「はっきり言っておく。わたしの言葉を守るなら、その人は決して死ぬことがない。」52ユダヤ人たちは言った。「あなたが悪霊に取りつかれていることが、今はっきりした。アブラハムは死んだし、預言者たちも死んだ。ところが、あなたは、『わたしの言葉を守るなら、その人は決して死を味わうことがない』と言う。53わたしたちの父アブラハムよりも、あなたは偉大なのか。彼は死んだではないか。預言者たちも死んだ。いったい、あなたは自分を何者だと思っているのか。」54イエスはお答えになった。「わたしが自分自身のために栄光を求めようとしているのであれば、わたしの栄光はむなしい。わたしに栄光を与えてくださるのはわたしの父であって、あなたたちはこの方について、『我々の神だ』と言っている。55あなたたちはその方を知らないが、わたしは知っている。わたしがその方を知らないと言えば、あなたたちと同じくわたしも偽り者になる。しかし、わたしはその方を知っており、その言葉を守っている。56あなたたちの父アブラハムは、わたしの日を見るのを楽しみにしていた。そして、それを見て、喜んだのである。」57ユダヤ人たちが、「あなたは、まだ五十歳にもならないのに、アブラハムを見たのか」と言うと、58イエスは言われた。「はっきり言っておく。アブラハムが生まれる前から、『わたしはある。』」59すると、ユダヤ人たちは、石を取り上げ、イエスに投げつけようとした。しかし、イエスは身を隠して、神殿の境内から出て行かれた。

見よ、おとめが身ごもって、男の子を産み、その名をインマヌエルと呼ぶ。

イザヤ7・10-14、8・10c 見よ、おとめが身ごもって、男の子を産み、その名をインマヌエルと呼ぶ。 イザヤの預言 その日、7・10主はアハズに向かって言われた。 11「主なるあなたの神に、しるしを求めよ。深く陰府の方に、あるいは高く天の方に。」 12しかし、アハズは言った。 「わたしは求めない。主を試すようなことはしない。」 13イザヤは言った。 「ダビデの家よ聞け。 あなたたちは人間にもどかしい思いをさせるだけでは足りず わたしの神にも、もどかしい思いをさせるのか。 14それゆえ、わたしの主が御自らあなたたちにしるしを与えられる。 見よ、おとめが身ごもって、男の子を産み その名をインマヌエルと呼ぶ。 8・10c神が我らと共におられるのだから。 答唱詩編詩編40・6、10 神のみ旨を行うことは、わたしの心の喜び。 詩編40 40・6神よ、あなたの不思議なわざは数えきれず、 そのはからいはたぐいなく、 私がそれを告げ知らせても、 すべてを語り尽くすことはできない。 10わたしは人々のつどいの中で、 あなたの救いのわざを告げ知らせ、 けっして口を閉じることがない。 神よ、あなたはそれを知っておられる。 第二朗読ヘブライ10・4-10 わたしは来ました。神よ、御心を行うために。 ヘブライ人への手紙 皆さん、10・4雄牛や雄山羊の血は、罪を取り除くことができません。 5それで、キリストは世に来られたときに、次のように言われたのです。 「あなたは、いけにえや献げ物を望まず、 むしろ、わたしのために体を備えてくださいました。 6あなたは、焼き尽くす献げ物や罪を贖うためのいけにえを好まれませんでした。 7そこで、わたしは言いました。 『御覧ください。わたしは来ました。 聖書の巻物にわたしについて書いてあるとおり、 神よ、御心を行うために。』」 8ここで、まず、「あなたはいけにえ、献げ物、焼き尽くす献げ物、罪を贖うためのいけにえ、つまり律法に従って献げられるものを望みもせず、好まれもしなかった」と言われ、9次いで、「御覧ください。わたしは来ました。御心を行うために」と言われています。第二のものを立てるために、最初のものを廃止されるのです。10この御心に基づいて、ただ一度イエス・キリストの体が献げられたことにより、わたしたちは聖なる者とされたのです。 福音朗読ルカ1・26-38 (アレルヤ、アレルヤ。)みことばは人となり、わたしたちのうちにお住みになった。わたしたちはその栄光を見た。(アレルヤ、アレルヤ。) ルカによる福音 そのとき、1・26天使ガブリエルは、ナザレというガリラヤの町に神から遣わされた。27ダビデ家のヨセフという人のいいなずけであるおとめのところに遣わされたのである。そのおとめの名はマリアといった。28天使は、彼女のところに来て言った。「おめでとう、恵まれた方。主があなたと共におられる。」29マリアはこの言葉に戸惑い、いったいこの挨拶は何のことかと考え込んだ。30すると、天使は言った。「マリア、恐れることはない。あなたは神から恵みをいただいた。31あなたは身ごもって男の子を産むが、その子をイエスと名付けなさい。32その子は偉大な人になり、いと高き方の子と言われる。神である主は、彼に父ダビデの王座をくださる。33彼は永遠にヤコブの家を治め、その支配は終わることがない。」34マリアは天使に言った。「どうして、そのようなことがありえましょうか。わたしは男の人を知りませんのに。」35天使は答えた。「聖霊があなたに降り、いと高き方の力があなたを包む。だから、生まれる子は聖なる者、神の子と呼ばれる。36あなたの親類のエリサベトも、年をとっているが、男の子を身ごもっている。不妊の女と言われていたのに、もう六か月になっている。37神にできないことは何一つない。」38マリアは言った。「わたしは主のはしためです。お言葉どおり、この身に成りますように。」そこで、天使は去って行った。

なぜ、我々をエジプトから導き上ったのですか。

民数記21・4-9 なぜ、我々をエジプトから導き上ったのですか。 民数記 その日、イスラエルの民は21・4ホル山を旅立ち、エドムの領土を迂回し、葦の海の道を通って行った。しかし、民は途中で耐えきれなくなって、5神とモーセに逆らって言った。「なぜ、我々をエジプトから導き上ったのですか。荒れ野で死なせるためですか。パンも水もなく、こんな粗末な食物では、気力もうせてしまいます。」6主は炎の蛇を民に向かって送られた。蛇は民をかみ、イスラエルの民の中から多くの死者が出た。7民はモーセのもとに来て言った。「わたしたちは主とあなたを非難して、罪を犯しました。主に祈って、わたしたちから蛇を取り除いてください。」モーセは民のために主に祈った。8主はモーセに言われた。「あなたは炎の蛇を造り、旗竿の先に掲げよ。蛇にかまれた者がそれを見上げれば、命を得る。」9モーセは青銅で一つの蛇を造り、旗竿の先に掲げた。蛇が人をかんでも、その人が青銅の蛇を仰ぐと、命を得た。 答唱詩編詩編78・5+10+11、32+35 神のわざを思い起こそう、力ある不思議なわざ。 詩編78 78・5神はヤコブにおきてを与え、 イスラエルに教えを授け、 子孫に伝えるように わたしたちの先祖に命じられた。 10彼らは神の契約を守らず、 教えに従って歩もうとせず、 11神の行われたわざと 示された不思議なわざを忘れ去った。 32それでも、彼らは罪を犯し、 不思議なわざを信じようとしなかった。 彼らの日々は吹き消され、 そのいのちはにわかに絶えた。 35死が襲い始めると、 彼らは悔い改めて神を捜し求め、 神がよりどころであることを思い出した、 すべてを越える神があがない主であることを。 福音朗読ヨハネ8・21-30 種は神のことば、蒔く人はキリスト。キリストを見いだす人は永遠に生きる。 ヨハネによる福音 そのとき、イエスはファリサイ派の人々に言われた。8・21「わたしは去って行く。あなたたちはわたしを捜すだろう。だが、あなたたちは自分の罪のうちに死ぬことになる。わたしの行く所に、あなたたちは来ることができない。」22ユダヤ人たちが、「『わたしの行く所に、あなたたちは来ることができない』と言っているが、自殺でもするつもりなのだろうか」と話していると、23イエスは彼らに言われた。「あなたたちは下のものに属しているが、わたしは上のものに属している。あなたたちはこの世に属しているが、わたしはこの世に属していない。24だから、あなたたちは自分の罪のうちに死ぬことになると、わたしは言ったのである。『わたしはある』ということを信じないならば、あなたたちは自分の罪のうちに死ぬことになる。」25彼らが、「あなたは、いったい、どなたですか」と言うと、イエスは言われた。「それは初めから話しているではないか。26あなたたちについては、言うべきこと、裁くべきことがたくさんある。しかし、わたしをお遣わしになった方は真実であり、わたしはその方から聞いたことを、世に向かって話している。」27彼らは、イエスが御父について話しておられることを悟らなかった。28そこで、イエスは言われた。「あなたたちは、人の子を上げたときに初めて、『わたしはある』ということ、また、わたしが、自分勝手には何もせず、ただ、父に教えられたとおりに話していることが分かるだろう。29わたしをお遣わしになった方は、わたしと共にいてくださる。わたしをひとりにしてはおかれない。わたしは、いつもこの方の御心に適うことを行うからである。」30これらのことを語られたとき、多くの人々がイエスを信じた。

永遠の神、隠されたことを知り、あらゆることをその起こる前から知っておられる方よ。

ダニエル補遺・スザンナ1-9、15-17、19-30、33-62(長い形) 永遠の神、隠されたことを知り、あらゆることをその起こる前から知っておられる方よ。 ダニエルの預言 1バビロンにヨアキムという男が住んでいた。2男は妻をめとった。ケルキアの娘で、名をスザンナといい、大層美しく、主を畏れるひとであった。3また、彼女の両親も正しい人で、自分たちの娘をモーセの律法に従って教育した。4夫ヨアキムは、大変裕福で、その家の隣に美しい庭園を持っていた。ヨアキムは、この上なく評判の良い人であったので、ユダヤ人たちはよく彼の所に集まった。5さて、その年、民の中から裁判官として二人の長老が選ばれた。「バビロンで、民を治めるはずの裁判官である長老から不法が始まった」と主が語られたのは、この二人についてである。6二人はいつもヨアキムの家に詰めており、裁きを求める人々は皆、彼らのもとにやって来た。7正午になり人々が立ち去ると、スザンナは、夫の庭園に入り散策するのが常であった。8二人の長老は、彼女が毎日庭に入り散策するのを見て、彼女に欲情を抱くようになった。9二人は理性を失い、天から目を背けて仰ぎ見ることもせず、正しい裁きに心を用いることもしなくなった。 15彼らが、折をうかがっていると、彼女がいつものように侍女二人だけを伴って庭に出て来たが、非常に暑い日であったので、水浴びをしようと思った。16そこには、隠れてのぞいている二人の長老のほかは、だれもいなかった。17スザンナは侍女に、「オリーブ油と香油を持って来なさい。水浴びをしますから庭園の戸は閉めておきなさい」と言った。 19侍女たちが出て行くと、二人の長老は立ち上がり、スザンナのもとに走り寄った。20彼らは言った。「ごらん。庭園の戸は閉じている。だれも見ていません。わたしたちは、あなたが欲しくてたまりません。言うことを聞いて身を任せなさい。21さもなければ、わたしたちは、『あなたが、若い男と一緒にいたので、侍女たちを下がらせたのだ』と証言します。」22そこで、スザンナは嘆息して言った。「わたしには逃げ道がありません。もし身を任せれば、わたしは死を免れません。もしそうしなければ、今度はあなたたちの罠にかかることになります。23そんなことをして主の前に罪を犯すよりは、あなたたちの罠にかかる方がましです。」24こう言って、スザンナは大声で叫びたてた。すると二人の長老も彼女に負けじと叫びたて、25一人が走って行き、庭園の戸を開け放った。26庭園の叫び声を聞きつけて、家の者たちは彼女の身に何事が起きたのかと、わきの戸口から駆け込んで来た。27そこで、長老たちは自分らの作り話をしたが、召し使いたちは非常に恥ずかしい思いでこれを聞いた。そのようなことは、スザンナについて言われたことがなかったからである。28翌日、人々が彼女の夫ヨアキムの家に集まったとき、二人の長老らもやって来た。二人は、スザンナを死罪に定めようというよこしまな考えを抱いていたのである。人々を前にして彼らは言った。29「ケルキアの娘、ヨアキムの妻スザンナを呼んで来なさい。」人々は彼女を呼びにやった。30スザンナは、両親や子供たち、それに親族の者たち皆と一緒にやって来た。 33彼女の身内の者も、見ていた人たちも皆泣いた。34二人の長老は、人々の中央に立ち、彼女の頭に手を置いた。35彼女は泣きながら天を仰いだ。心から主を信頼していたからである。36長老は言った。「我々が庭園を歩いておりますと、この女が二人のはしためを伴って入って来て、庭園の戸を閉め、彼女らを下がらせました。37すると、隠れていた一人の若者が彼女に近づき、彼女と一緒に横たわりました。38我々は庭園の片隅にいたのですが、このよこしまな行為を見て、彼らの方に走って行きました。39我々は、二人が情を交わしているのを見ましたが、その男を取り押さえることはできませんでした。彼は我々より力が強く、戸を開けて逃げてしまったのです。40そこで、我々はこの女を捕らえて、あの若者がだれかと問いただしましたが、41答えようとしませんでした。我々は、この事実を証言します。」集まっていた人々は、二人が民の長老であり、裁判官であるゆえに、その言葉を信じ、彼女を死罪に定めた。42すると、スザンナは、大声で叫んだ。「ああ、永遠の神、隠されたことを知り、あらゆることをその起こる前から知っておられる方よ。43彼らがわたしについて偽証したことをあなたはご存じです。御覧ください。この人たちが悪意をもって作り上げたことをわたしは何一つしませんでした。それなのに死なねばなりません。」44主は彼女の声を聞かれた。45彼女が処刑のために引かれて行くとき、神はダニエルという若者の内にある、聖なる霊を呼び覚まされた。46彼は大声で、「わたしは、この婦人の血について責任はない」と叫んだ。47それで、人々は皆、ダニエルの方を向いて、「あなたが言ったことは、いったい、どういうことなのか」と言った。48ダニエルは人々の真ん中に立って言った。「イスラエルの子らよ、あなたがたは、それほど愚かなのですか。究明もせず、真実も知らずに、イスラエルの娘を断罪するのですか。49もう一度、裁きの場に戻りなさい。なぜならこの二人は彼女について偽証したからです。」50そこで、人々は皆、急いで戻った。ほかの長老たちはダニエルに言った。「こちらへ来て我々の真ん中に座りなさい。そしてわたしたちにはっきり言いなさい。神があなたに長老の特権を与えられたのだから。」51ダニエルは彼らに言った。「あの二人を遠く引き離してください。わたしが審問いたします。」52それで、二人が別々に引き離されると、ダニエルはそのうちの一人を呼んで言った。「悪の日々を重ねてきた老いぼれよ、今や、あなたが過去に犯した罪の報いがやってきた。53主が、『罪なき人、正しい人を殺してはならない』と言っておられるにもかかわらず、あなたは不正な裁きを行い、罪なき人を断罪し、責めある者を見逃した。54あなたが彼女を見たと言うのなら言っていただきましょう。二人が一緒にいたのはどんな木の下でしたか。」それで彼は、「乳香樹の下だ」と答えた。55ダニエルは言った。「まさしくあなたは致命的な偽証をしたのだ。今や、神の使いが、神の判決を受け取り、あなたを二つに裂く。」56次にダニエルは彼を去らせ、他の一人を連れて来るよう命じた。ダニエルは彼に言った。「カナンの末裔よ、あなたはユダ族の子孫である資格はない。あなたは美貌に目がくらみ、欲情に心を迷わせた。57あなたたちはいつもこのように、イスラエルの娘たちにしていたのだ。彼女らは恐ろしさのあまりあなたたちに身を任せた。しかし、ユダの娘の中に一人、あなたたちのよこしまなふるまいに、屈服しなかった者がいる。58さて、わたしに答えていただきましょう。二人が一緒のところをあなたが捕らえたのは、どんな木の下でしたか。」彼は、「かしわの木の下だ」と答えた。59ダニエルは言った。「まさしくあなたも致命的な偽証をした。神の使いが剣を持ち、あなたを真っ二つに切り裂こうと待ち構え、あなたたちを討ち滅ぼす。」60すると全会衆は大声で叫び、神を、すなわち御自分に望みを置く人々を救われる神を賛美した。61人々は二人の長老に対して立ち上がった。なぜなら、彼らが偽証人であったことをダニエルが彼ら自身の証言によって明らかにしたからである。人々は二人がその隣人を陥れようとしたのと同じことを彼らに対して行った。62すなわちモーセの律法に従って二人を死刑に処したのである。こうしてこの日、無実の人の血が流されずにすんだ。 答唱詩編詩編23・2+3、4 主はわれらの牧者、わたしは乏しいことがない。 詩編23 23・2神はわたしを緑のまきばに伏させ、 いこいの水辺に伴われる。 3神はわたしを生き返らせ、 いつくしみによって正しい道に導かれる。 4たとえ死の陰の谷を歩んでも、 わたしはわざわいを恐れない。 あなたがわたしとともにおられ、 その鞭と杖はわたしを守る。 福音朗読ヨハネ8・1-11 悪を行う人が死ぬことなく、神に立ち戻って生きることを神は望んでおられる。 ヨハネによる福音 そのとき、8・1イエスはオリーブ山へ行かれた。2朝早く、再び神殿の境内に入られると、民衆が皆、御自分のところにやって来たので、座って教え始められた。3そこへ、律法学者たちやファリサイ派の人々が、姦通の現場で捕らえられた女を連れて来て、真ん中に立たせ、4イエスに言った。「先生、この女は姦通をしているときに捕まりました。5こういう女は石で打ち殺せと、モーセは律法の中で命じています。ところで、あなたはどうお考えになりますか。」6イエスを試して、訴える口実を得るために、こう言ったのである。イエスはかがみ込み、指で地面に何か書き始められた。7しかし、彼らがしつこく問い続けるので、イエスは身を起こして言われた。「あなたたちの中で罪を犯したことのない者が、まず、この女に石を投げなさい。」8そしてまた、身をかがめて地面に書き続けられた。9これを聞いた者は、年長者から始まって、一人また一人と、立ち去ってしまい、イエスひとりと、真ん中にいた女が残った。10イエスは、身を起こして言われた。「婦人よ、あの人たちはどこにいるのか。だれもあなたを罪に定めなかったのか。」11女が、「主よ、だれも」と言うと、イエスは言われた。「わたしもあなたを罪に定めない。行きなさい。これからは、もう罪を犯してはならない。」

わたしがお前たちの中に霊を吹き込むと、お前たちは生きる。

エゼキエル37・12-14 わたしがお前たちの中に霊を吹き込むと、お前たちは生きる。 エゼキエルの預言 37・12主なる神はこう言われる。わたしはお前たちの墓を開く。わが民よ、わたしはお前たちを墓から引き上げ、イスラエルの地へ連れて行く。13わたしが墓を開いて、お前たちを墓から引き上げるとき、わが民よ、お前たちはわたしが主であることを知るようになる。14また、わたしがお前たちの中に霊を吹き込むと、お前たちは生きる。わたしはお前たちを自分の土地に住まわせる。そのとき、お前たちは主であるわたしがこれを語り、行ったことを知るようになる。 答唱詩編詩編130・1+2、5+6、7a+8 主は豊かなあがないに満ち、いつくしみ深い。 詩編130 130・1神よ、深いふちから あなたに叫び、 
2嘆き祈るわたしの声を 聞いてください。 5神はわたしの希望、心の望み、 わたしはみことばを待ち望む。 6夜明けを待ちわびる人にもまして、 わたしの心は主を待ち望む。 7aイスラエルよ、イスラエルよ、 主を待ち望め。 8主はすべての罪から イスラエルを救われる。 第二朗読ローマ8・8-11 神はあなたがたの死ぬはずの体をも生かしてくださる。 使徒パウロのローマの教会への手紙 皆さん、8・8肉の支配下にある者は、神に喜ばれるはずがありません。9神の霊があなたがたの内に宿っているかぎり、あなたがたは、肉ではなく霊の支配下にいます。キリストの霊を持たない者は、キリストに属していません。10キリストがあなたがたの内におられるならば、体は罪によって死んでいても、〝霊〟は義によって命となっています。11もし、イエスを死者の中から復活させた方の霊が、あなたがたの内に宿っているなら、キリストを死者の中から復活させた方は、あなたがたの内に宿っているその霊によって、あなたがたの死ぬはずの体をも生かしてくださるでしょう。 福音朗読ヨハネ11・1-45 わたしは復活であり、いのちである。わたしを信じる人は永遠に死ぬことはない。 ヨハネによる福音 そのとき、11・1ある病人がいた。マリアとその姉妹マルタの村、ベタニアの出身で、ラザロといった。2このマリアは主に香油を塗り、髪の毛で主の足をぬぐった女である。その兄弟ラザロが病気であった。 ラザロの3姉妹たちはイエスのもとに人をやって、「主よ、あなたの愛しておられる者が病気なのです」と言わせた。4イエスは、それを聞いて言われた。「この病気は死で終わるものではない。神の栄光のためである。神の子がそれによって栄光を受けるのである。」5イエスは、マルタとその姉妹とラザロを愛しておられた。6ラザロが病気だと聞いてからも、なお二日間同じ所に滞在された。7それから、弟子たちに言われた。「もう一度、ユダヤに行こう。」 8弟子たちは言った。「ラビ、ユダヤ人たちがついこの間もあなたを石で打ち殺そうとしたのに、またそこへ行かれるのですか。」9イエスはお答えになった。「昼間は十二時間あるではないか。昼のうちに歩けば、つまずくことはない。この世の光を見ているからだ。10しかし、夜歩けば、つまずく。その人の内に光がないからである。」11こうお話しになり、また、その後で言われた。「わたしたちの友ラザロが眠っている。しかし、わたしは彼を起こしに行く。」12弟子たちは、「主よ、眠っているのであれば、助かるでしょう」と言った。13イエスはラザロの死について話されたのだが、弟子たちは、ただ眠りについて話されたものと思ったのである。14そこでイエスは、はっきりと言われた。「ラザロは死んだのだ。15わたしがその場に居合わせなかったのは、あなたがたにとってよかった。あなたがたが信じるようになるためである。さあ、彼のところへ行こう。」16すると、ディディモと呼ばれるトマスが、仲間の弟子たちに、「わたしたちも行って、一緒に死のうではないか」と言った。 17さて、イエスが行って御覧になると、ラザロは墓に葬られて既に四日もたっていた。18ベタニアはエルサレムに近く、十五スタディオンほどのところにあった。19マルタとマリアのところには、多くのユダヤ人が、兄弟ラザロのことで慰めに来ていた。20マルタは、イエスが来られたと聞いて、迎えに行ったが、マリアは家の中に座っていた。21マルタはイエスに言った。「主よ、もしここにいてくださいましたら、わたしの兄弟は死ななかったでしょうに。22しかし、あなたが神にお願いになることは何でも神はかなえてくださると、わたしは今でも承知しています。」23イエスが、「あなたの兄弟は復活する」と言われると、24マルタは、「終わりの日の復活の時に復活することは存じております」と言った。25イエスは言われた。「わたしは復活であり、命である。わたしを信じる者は、死んでも生きる。26生きていてわたしを信じる者はだれも、決して死ぬことはない。このことを信じるか。」27マルタは言った。「はい、主よ、あなたが世に来られるはずの神の子、メシアであるとわたしは信じております。」 28マルタは、こう言ってから、家に帰って姉妹のマリアを呼び、「先生がいらして、あなたをお呼びです」と耳打ちした。29マリアはこれを聞くと、すぐに立ち上がり、イエスのもとに行った。30イエスはまだ村には入らず、マルタが出迎えた場所におられた。31家の中でマリアと一緒にいて、慰めていたユダヤ人たちは、彼女が急に立ち上がって出て行くのを見て、墓に泣きに行くのだろうと思い、後を追った。32マリアはイエスのおられる所に来て、イエスを見るなり足もとにひれ伏し、「主よ、もしここにいてくださいましたら、わたしの兄弟は死ななかったでしょうに」と言った。33彼女が泣き、一緒に来たユダヤ人たちも泣いているのを見て、イエスは、心に憤りを覚え、興奮して、34言われた。「どこに葬ったのか。」彼らは、「主よ、来て、御覧ください」と言った。35イエスは涙を流された。36ユダヤ人たちは、「御覧なさい、どんなにラザロを愛しておられたことか」と言った。37しかし、中には、「盲人の目を開けたこの人も、ラザロが死なないようにはできなかったのか」と言う者もいた。 38イエスは、再び心に憤りを覚えて、墓に来られた。墓は洞穴で、石でふさがれていた。39イエスが、「その石を取りのけなさい」と言われると、死んだラザロの姉妹マルタが、「主よ、四日もたっていますから、もうにおいます」と言った。40イエスは、「もし信じるなら、神の栄光が見られると、言っておいたではないか」と言われた。41人々が石を取りのけると、イエスは天を仰いで言われた。「父よ、わたしの願いを聞き入れてくださって感謝します。42わたしの願いをいつも聞いてくださることを、わたしは知っています。しかし、わたしがこう言うのは、周りにいる群衆のためです。あなたがわたしをお遣わしになったことを、彼らに信じさせるためです。」43こう言ってから、「ラザロ、出て来なさい」と大声で叫ばれた。44すると、死んでいた人が、手と足を布で巻かれたまま出て来た。顔は覆いで包まれていた。イエスは人々に、「ほどいてやって、行かせなさい」と言われた。 45マリアのところに来て、イエスのなさったことを目撃したユダヤ人の多くは、イエスを信じた。

主が知らせてくださったのでわたしは知った。

エレミヤ11・18-20 主が知らせてくださったのでわたしは知った。 エレミヤの預言 11・18主が知らせてくださったので わたしは知った。 彼らが何をしているのか見せてくださった。 19わたしは、飼いならされた小羊が 屠り場に引かれて行くように、何も知らなかった。 彼らはわたしに対して悪だくみをしていた。 「木をその実の盛りに滅ぼし 生ける者の地から絶とう。 彼の名が再び口にされることはない。」 20万軍の主よ 人のはらわたと心を究め 正義をもって裁かれる主よ。 わたしに見させてください あなたが彼らに復讐されるのを。 わたしは訴えをあなたに打ち明け お任せします。 答唱詩編詩編56・2+3、4+10 わたしは神により頼み、そのみことばをたたえよう。 詩編56 56・2神よ、あわれみを注いでください。 わたしは昼も夜もしいたげられ、 3はむかう者がいつもわたしに襲いかかり、 逆らう者はあとをたたない。 4恐れにとらえられるとき、 わたしはあなたにより頼む。 10わたしはあなたに助けを求め、 神がともにおられることを知るようになる。 福音朗読ヨハネ7・40-53 よい心で神のことばを保ち、忍耐を持って実を結ぶ人は幸い。 ヨハネによる福音 そのとき、イエスの7・40言葉を聞いて、群衆の中には、「この人は、本当にあの預言者だ」と言う者や、41「この人はメシアだ」と言う者がいたが、このように言う者もいた。「メシアはガリラヤから出るだろうか。42メシアはダビデの子孫で、ダビデのいた村ベツレヘムから出ると、聖書に書いてあるではないか。」43こうして、イエスのことで群衆の間に対立が生じた。44その中にはイエスを捕らえようと思う者もいたが、手をかける者はなかった。 45さて、祭司長たちやファリサイ派の人々は、下役たちが戻って来たとき、「どうして、あの男を連れて来なかったのか」と言った。46下役たちは、「今まで、あの人のように話した人はいません」と答えた。47すると、ファリサイ派の人々は言った。「お前たちまでも惑わされたのか。48議員やファリサイ派の人々の中に、あの男を信じた者がいるだろうか。49だが、律法を知らないこの群衆は、呪われている。」50彼らの中の一人で、以前イエスを訪ねたことのあるニコデモが言った。51「我々の律法によれば、まず本人から事情を聞き、何をしたかを確かめたうえでなければ、判決を下してはならないことになっているではないか。」52彼らは答えて言った。「あなたもガリラヤ出身なのか。よく調べてみなさい。ガリラヤからは預言者の出ないことが分かる。」 53人々はおのおの家へ帰って行った。

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